Date: Fri, 11 Oct 96 13:45:41 JST From: UVSOR USERS NEWSSubject: [UUN:18] UUN 1(7) 1996.09.17 懇談会会長の交代他 (1/2) To: UUNML@wbase.fuee.fukui-u.ac.jp (UVSOR Users (News) ML) X-Mail-Count: 00018 UVSOR利用者懇談会への正式登録を!!!(2号・3号2a2を参照) *********************************** * * * UVSOR USERS NEWS (UUN) Vol.1 No.7 (1996.09.17) * * * *********************************** 前号 Vol.1 No.6 は 1996.04.09 発行済 UUN に関するご意見・お問い合わせ等は uunoffice@lunasor.ims.ac.jp (UUN 事務局) UVSOR のホームページは http://www.uvsor.ims.ac.jp (UUN の backnumber も読めます) 随分遅れてしまいましたが、UUN 1-7 をお送りします。 目次 1. 懇談会会長の交代 2. 新任の挨拶 京都教育大 村田隆紀 3. 退任の挨拶 名大理 関 一彦 4. 第2回UVSOR利用者懇談会世話人会議事録 5. ユーザーの「声」(BL8A 将来計画について) 名大院工 正畠宏祐 6. 放射光学会、合同シンポジウムが1月8日から11日まで本郷で開かれます 7. 放射光赤外線利用ワークショップが 11月 8,9 日分子研で開かれます 1. 懇談会会長の交代 初代会長の任期は本年3月末日までの一年間と決められています。これに伴い、 名大理の関一彦先生から京都教育大の村田隆紀先生への会長交代が行われました。 なお、会長等の任期・選出方法については UUN Vol.1 No.1 と No.3 に関連記事 が載っております。 2. 新任の挨拶 京都教育大 村田隆紀 このたび初代会長の関先生の後を受けて、UVSOR利用者懇談会の会長をお 引き受けすることになりました。正直にいって、浅学菲才である上、この懇談会 の設立の会やその後のいろいろな会合に出席していない者が、会長を引き受ける ことは、無責任なことであると思っているのですが、「おまえが何か役に立て」 というのが皆さんの総意であればと思い、敢えてお引き受けすることにしました。 どうかよろしくお願いいたします。 関先生の退任挨拶にもありますように、この懇談会は発足してからまだ日が浅 く、組織自体の基盤もまだひ弱な上、解決しなければならない問題が山積してい ます。これらの課題を発足後2年目の今年の間にうまく処理して行けるかどうか が、この組織の将来の鍵になると思っています。 また、UVSOR施設としての将来計画に、ユーザー側からどのように関わっ ていくかについても知恵をしぼっていかなければなりません。1995年のUV SORのActivity Reportの巻頭に小杉施設長が「この年はUVSORの大きな 転機の年になる」旨のことを書いておられます。確かにビームラインのScrap and Buildが順調に始まり、既存のラインの改良も始まりました。施設側のこの ような動きの中で、ユーザーサイドからタイミング良く的確な要望を出して行け るような組織になることが、この懇談会が目指すべきものでしょう。 特に1997年はINS−SORの閉鎖とPFのシャットダウンという、日本 の2大放射光施設のビームが停まる年になり、UVSORの利用希望者が大きく 増加することが見込まれます。これをどう処理するかについては、施設としても 頭を痛めておられることと思いますが、懇談会としては、この機会を積極的にと らえ、新しいUVSOR利用者に対して懇談会への勧誘をしていかなければいけ ないと思っています。そのためにも、懇談会がユーザーの利益のために何をする べきなのかについて、真剣に討論する場が必要だと思っています。 放射光学会の合同シンポジウムも試行期間を終えて、いよいよ定常的、定期的 に開催されるようになりました。ここでもUVSORの個性を発揮した役割を果 たすことが求められます。 以上思い付くままに、考えることを記しました。生まれたばかりのこの組織を 育てていくために、会員の皆さんの積極的な意見をどうかお寄せ下さい。 3. 退任の挨拶 名大理 関 一彦 昨年1月、高エ研でのUVSOR利用者懇談会の旗揚げ総会のあと、発足のお膳立 てをされた神戸大の中川和道さんらと相談して、最初の会長をお引き受けしまし た。中川さんは客員助教授としてユーザーの声を組織しようと努力され、大きな 足跡を残されたと思います。実際の仕事は、次の客員助教授で事務局長を引き受 けていただいた福井大工学部の福井一俊さんと共にやってきました。 この間、次のような活動を行いました。 (A)会員登録。事務局の省力化もあり、電子メールによる登録システムを福井 さんに構築して頂きました。アドレスの確認には素晴しいレスポンスがあったの ですが、肝心の本登録への反応は鈍いものでした。これはメールの書式取り寄せ がバリアになったのと、アドレスに載っていればニュースは来るという2つの理 由によると思います。最近 UVSOR Activity Report に同封して、紙での登録も 呼びかけた所、それまでの 40 名から一挙に約100名に登録者が増えました。しか し申請課題数が年間170件程度ですので、約2課題に1名しか登録されていないと いうことになります。東大の高輝度光源計画のようにユーザーをピックアップし て書類を送り、異議が無ければ登録するのも検討しましたが、事務局の手間が大 変なのと、ユーザーの自発性を大事にしたいという声もあり、これまでは見送っ ています。 ニュース (UVSOR USERS NEWS; UUN) の発行は、当面会費なし・手作りという発 足時の申合せもあり、電子メールで行ってきました。1号は張り切ったのですが、 大部すぎてメールになじまなかったようです。2号目以降は反省して、短いもの をタイミングよく流す方針を変えました。内容としては、懇談会活動関連、分子 研関連、ユーザーの声等です。今後外国滞在記などもあって良いでしょう。施設 からの情報は施設独自のメールやホームページで流れるので、特に懇談会を通じ た方が良いものに限りました。 会合は、UVSORワークショップ、放射光学会年会・合同シンポの二回開きまし た。いずれも熱心な発言が多かったのは心強く、おかげで年会時の総会は施設報 告と懇談会の議事をすべて行うには2時間では少し不足でした。このほか春秋の 物理学会が考えられるのですが、事務局の不手際で全体の集まりは持てず、世話 人会のみを開催しました。今年度はインフォーマルミーテイングを開いて貰える と思います。 また、懇談会が発足していきなり放射光学会の岡崎開催がありましたが、名大 の正畠先生に実行委員長をお願いし、なんとか無事に終了しました。懇談会とし てはあまり寄与ができず、施設側、特に木下助教授の献身的御努力で成功したと いうのが実状です。施設側にご負担をかけてしまい、申し訳なく思っています。 今後の課題と思うことを述べておきます。 [1] 会員登録をさらに推進すること。会としてオフィシャルな場に出る際に、実 際のユーザーをちゃんととりこんだ会員構成になっているのが重要です。また、 もしも放射光学会からシンポジウムへの援助が出るといった際には、会員数が根 拠になることもあり得ます。 [2] 懇談会組織の充実。現在は会長+事務局(客員助教授)+世話人(歴代客員 助教授)という体制ですが、将来は選挙も考えるべきかと思います。また、会費 無料というのは大きな制約条件になっています。企業の賛助会員を募るかは議論 のある所と思いますが、適正な会費徴収は考えても良いかと思います。これらの 議論をふまえて、できるだけ早く規約を作成するのが、公的な場に出るときの足 場固めとして必要と思います。 [3] UVSOR将来計画への参画。現在次期計画が分子研の2つの委員会で検討されて おり、懇談会会長が参加する等の形でユーザーの声を反映することが考えられま す。私や福井さんにとってもUVSORの全体を十分把握するのは困難というのが実感 でしたので、UUN等 を通じてニュースを的確に流し、ユーザーのご意見を頂くの が重要と思います。 これらについては、問題点の整理に留まり、実質的にはあまり推進できません でした。幸い、京都教育大の村田先生という強力な会長が登場されますので、こ れらの課題に取り組んで下さると期待しています。 私は1年で退任しますが、事務局長の福井さんはもう1年勤めて下さいます。 春から米国に留学されたにも係わらず、ユタから献身的に働いて下さいました( この原稿の催促も含めて!)。福井さんを始め、世話人各位、施設・分子研の方 々等に心からのお礼を申し上げたいと思います。