Date: Fri, 11 Oct 96 13:46:24 JST
From: UVSOR USERS NEWS 
Subject: [UUN:19] UUN 1(7) 1996.09.17 懇談会会長の交代他  (2/2)
To: UUNML@wbase.fuee.fukui-u.ac.jp (UVSOR Users (News) ML)
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4. 第2回UVSOR利用者懇談会世話人会議事録

    日時:1996年3月31日12時45分−13時30分
    場所:金沢大学教養部444号室(日本物理学会会場)
   出席者:【世話人】直江俊一(金沢大教養)、中川英之(福井大工)、
            関 一彦(名大理)
       【施設】 鎌田雅夫、木下豊彦
   欠席者:【世話人】村田隆紀(京都教育大)、石黒英治(琉球大教育)、
            中川和道(神戸大発達科学)、福井一俊(福井大工・
            分子研)
    
1.村田新会長よりのメッセージが披露された。
2.日本放射光学会冨宅会長より、
    「放射光学会年会・合同シンポジウムの見直し作業について、KEK-PF
     ならびにPF懇談会から、『今後も研究成果発表の場として年会・合同
     シンポに参加する』むねの連絡があり、従来通りの形式で継続する
     ことが決まった」
  と連絡があったことが関会長より報告された。
3.上記連絡とともに、次回年会・合同シンポ(東大物性研・高輝度放射光源
  利用者懇談会が担当)組織委員会への代表1名の参加が要請されたが、
  H7年度の組織委員会ではメンバーを固定して継続審議することになって
  いたので、行事幹事などに連絡をとり、適宜決定することとした。
  [その後連絡の結果、村田新会長が代表として参加することとした。]
4.懇談会の現状と、今後の方針について討議した。次の様に集約出来よう。
  (A) 会員登録:登録状況はまだ不十分である。登録は今後の懇談会活動の
          基本となる重要事項なので、さらに強力に推進することを
          確認した。
    具体的には、4月始めに施設より発送される書類に登録用紙を同封して
    貰うこととし、電子メールでの登録にともなうバリアをできるだけ
    小さくするように努力することにした。
  (B) 会員の意見集約の場:
     (i) 放射光学会年会・合同シンポ:ユーザー全体の参加が期待できる
       唯一の場であり、施設報告を行い、総会を開催する。
     (ii) ワークショップ:特定テーマについてではあるがUVSORでの活動
       に積極的なユーザーが集まる機会であり、適当な施設報告を行う。
     (iii) 日本物理学会年会:現状では世話人・施設メンバーの多くが参
       加し、学会としてはもっとも良く会員の集まる機会である。決定の
       場とするには困難があるが、インフォーマルミーテイングなどを通
       じての意見交換の場として活かして行くのが良いと思われる。
  (C) 組織・体制
     当面会員確定までは、現在の世話人中心の体制で進まざるを得ない。
    化学関係のメンバーが少ない、会長・客員助教授以外の役割分担などの
    問題については会長の判断で行えば良いのではないか。
    会員が確定した段階で、選挙による役員選出、規約作成、会費徴収など
    の項目を検討すべきであろう。

5. ユーザーの「声」

 新しい企画として、上記のようなタイトルでユーザーからの直接のメッセージ
を不定期に掲載して行こうと考えています。今回はその第一回として、名古屋大
学大学院工学研究科の正畠宏祐先生に 「BL8A光照射表面プロセスユーザーの世
話人」として登場していただきました。
 なお、この企画へのユーザーの皆様からの投稿をお待ちしております。形式は
何もありませんので、投稿は事務局までお気軽に電子メールでお願いいたします。
画期的な実験結果などタイムリー性を要求される場合は、直接 
            users@lunasor.ims.ac.jp 
へ電子メールをお送りください。即時全ユーザーに配信されます。
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BL8A将来計画について
                           名大院工 正畠宏祐
 BL8Aは機器持ち込みポートの特質を生かして、
        (I)  軟X線顕微鏡、
        (II) フォトンエコー
        (III) SR励起CVD及びエッチング
など多方面にわたる実験が行われてきました。これらテーマ間には装置の相互利
用は前置鏡を含め全くなく、少し大袈裟に言いますと、各ユーザがマシンタイム
の最初に「ビームラインと一体化した装置」を組立て、終了後に完全に撤去する
というスタイルで実験を行ってきました。何れのテーマも、予備実験的色彩の強
い期間は終わり、その結果を踏まえ本格的な発展段階に入ろうとしています。現
段階で3つのテーマに共通するのは、ビームラインに直接関わる装置の拡充が研
究の質を大いに左右する点です。このように装置を拡充していけばいくほど、組
立・調整・解体に割かれる時間の割合が大きくなり、せっかくのマシンタイムが
制限されてしまう状況にあります。

 そこで、昨秋のワークショップでは、この3つのテーマを共存させるためのB
L8Aの3本化計画が提案されました。これに対し、(a)機器持ち込みポート
の特質を損なわないためには、空間の専有化を避けた方が良いのではないか、と
の意見が出されました。しかしながらその一方で、(b)個々のユーザ固有の機
器を除いて、少なくとも共通性の高い部分の装置の充実を切に望むとの声が寄せ
られています。また、昨今充実が進みつつある(c)他施設での研究やビームラ
イン建設の進捗状況などを考慮すべきとの意見もありました。

 現時点では、(c)の見極めに今しばらく時間がかかるが、(a)の専有化に
注意を払いながらも、(b)の具体案を各テーマのユーザが持ち寄り検討を進め
ようとしている段階です。本年度は、(b)の具体化の一環として、UVSOR
施設の強力な支援のもとに、(III) のユーザに共通性の高いミラーの交換をして
いただきました。

 BL8Aは機器持ち込み照射ポートとして出発し、「まず実験を試みる」こと
ができることを特徴として運営され、多彩な成果を挙げつつあります。この精神
を貫くためにも、新しいアイデア、装置の実験が実施可能な環境を残すことを前
提としながら、発展段階に移りつつあるテーマのより一層の発展を目指せるよう
共存の道を検討しています。BL8A利用ユーザはもちろん、多くの方々のご意
見を歓迎致します。

6. 放射光学会、合同シンポジウムが1月8 日から11日まで本郷で開かれます

 放射光学会、合同シンポジウムが1月8から11日まで本郷で開かれます。発表
申込締切は9月30日です。詳しい内容は9月発行の放射光学会誌に掲載されて
います。奮ってご応募お願い致します。

7. 放射光赤外線利用ワークショップが 11月 8,9 日分子研で開かれます

 今回の UVSOR ワークショップは 11月 8,9 日に分子研で開かれます。今回の
ワークショップのテーマは、放射光の赤外線利用です。赤外線用のビームライン
は UVSOR の特色の一つで多くのユーザーが活発に利用されていますが、放射光
利用という観点から見ればメジャーな領域とはなっていません。そこで、赤外分
光器や放射光を利用した赤外線源の解説など、勉強会的側面を持たせています。
勿論、今までのワークショップと同様に、施設の現状・課題・将来、他の施設の
紹介、研究利用の現状と課題等の講演も計画されています。
 ワークショップのプログラムは追って施設よりアナウンスがありますが、この
ワークショップで講演を希望される方は、なるべく早く施設の鎌田先生(kamada@
ims.ac.jp)までご連絡ください。