From: Shin-ichi KIMURA <skimura@kobe-u.ac.jp>
Date: Fri, 02 Feb 2001 19:25:52 +0900
To: UUN@lunasor.ims.ac.jp
Subject: UVSOR利用者懇談会総会報告


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*     UVSOR USERS NEWS (UUN) Vol.5 No.8 (2001.02.02)      *
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            UUN に関するご意見・お問い合わせ等は
             UVSOR 利用者懇談会(UVSOR Users Union)事務局
             uuuoffice@lunasor.ims.ac.jp
            UVSOR のホームページは
             http://www.uvsor.ims.ac.jp
                   (UUU のホームページもこちらから)


              UVSOR利用者懇談会総会報告

                    会長  渡辺 誠(東北大学科学計測研究所)

 去る1月12日、広島大学における放射光学会年会の折りに標記の会を持ちました。出
席者は19名でした。
 会長あいさつの後、小杉施設長より施設長報告がありました。主な内容は概算要求と外
部評価についてです。概算要求については、光源の高度化および施設の定員増(教授、光
源)が出されているとのことです。外部評価は神谷幸秀、菅 滋正および柳下 明の3氏
により行われたとのことです。その内容の要約は以下の通りです。

 現在の光源施設については、高輝度化、アンジュレータを多く挿入すること、空洞の新
作、4極電磁石の電源の個別化、業務委託などの提案があった。将来計画に関しては,
UVSORが岡崎国立共同研究機構直属になること、名古屋大学との協力などの示唆があ
った。ビームラインおよび施設利用については、実験フロアに活気がある、しかし、アン
ジュレータが有効に利用されていない、10本のビームラインすべてが高いレベルにある
わけではない、近傍の大学や他の施設とのコミュニケーションをもっと盛んにするように
などの指摘があった。各ビームラインに対しては、下記の評価があった。以下、A:優
(競争力あり)、B:良(まずまず)、C:可(研究対象、利用方法などの改善を要
する)、D:不可(スクラップアンドビルドへ)とすると、
BL1B:B,BL2A2:D,BL3A1:D,BL3A2:C、BL5A:A、
BL5B:B、BL6A1:A、BL7A:B,BL7B:A、BL8A:B、
BL8B1:C
であった。BL3A1,3A2がC,Dであるのは、アンジュレータが必ずしも有効に利用
されていないという点であった。またBL8B1のCは、気体の高分解能実験には不適であ
るが、そのような実験でない場合には十分利用できるというものであった。

以上の評価の原文はUVSORホームページ
(http://www.uvsor.ims.ac.jp/imsreport/index4.html)
に掲載されており、これに対するコメントを寄せてほしい(メールアドレス:
report@uvsor.ims.ac.jp )との発言がありました。それを受けて難波氏より、UVSOR
を分子研内のみならず岡崎共同研究機構全体にアピールすべきである、将来計画などに関
し光源の諸元などを公開して議論すべきである、および研究などの評価には時流のみによ
らない慎重さが必要である旨の発言がありました。

 次いで、繁政氏より施設報告がありました。その中で、BF3ガスのガスもれがあった
こと(安全弁付レギュレータを使用していた)、年間停止が1〜2ヶ月必要になるかもし
れないこと、その際1日の運転を21時まで運転することを検討していること、4年生の
実験参加、申請書の記入事項の見直し、複数課題の申請を認めるかどうかなどが検討中で
あるなどの報告がありました。検討中の事項について施設側に意見を寄せてほしいとのこ
とでした。
 これらの報告の後、ビームライン、共同利用、将来計画への要望および懇談会の在り方
の議論をする予定でありましたが、時間切れとなりました。前者については外部評価への
コメントと合わせて、本会会員各人が施設側にe-mail でコメントすることとし、後者に
ついては会長が本懇談会運営委員会の各委員と相談することとしました。


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UVSOR施設へ御意見をお寄せ下さい。

                 事務局  木村真一(神戸大学院自然)

 上記総会報告にありますように、外部評価および施設の運営に関しまして、UVSOR施
設へ御意見をお寄せ下さい。特に,以下の件についてお願いします。
宛先は report@uvsor.ims.ac.jp です。多くの方からのご意見をお待ちしております。

1. 外部評価に対する御意見
  外部評価の内容については、総会報告およびUVSORホームページ
(http://www.uvsor.ims.ac.jp/imsreport/index4.html)を御覧下さい。

2. 施設運営に対する御意見
 1)老朽化対策のためのビームタイム削減とその補充
  年々深刻になっている光源の老朽化に対応し修理などを行うために、利用
 ビームタイムの週数の削減が必要。それを補う方策のひとつとして火、水、金
 もできるだけ21時まで利用ビームを提供するようにするという案について。

 2)4年生の実験参加
  これまで見学しか許されていなかった4年生に対して、実験できるように
 できないか(旅費支給は無理だが)との意見が、前回の運営委員会であり、
 施設(岡崎機構)で検討中。4年生後期は可能とするが、指導教官の同伴が
 必要であるとの案について。
 注)この件は,1月31日のUVSOR運営委員会で採択となりました。ただし,旅
   費は出ないということです。

 3)申請件数に関する慣例の撤廃
  これまで代表者1人あたりの申請件数を制限するという慣例があったが、
 その慣例を撤廃すべきとの議論が前々回の運営委員会であった。慣例を撤廃し、
 審査を厳しくする(初心者には配慮)という案について。
 注)この件も,1月31日のUVSOR運営委員会で採択となりました。